初秋の漢方

今朝は小太郎漢方製薬主催WEB配信仙頭正四郎先生の札幌漢方談話会を視聴しました。パソコンでノートを取りながら拝聴しました。すっとするお話でした、暑い夏クーラーで体表から冷蔵庫冷凍庫の普及で夏は温めることよほどの冷え性以外をわすれている。今日のお話のノートを見ながら一部を記載します。系統中医学は卓越した理論をもとに一般向けの書籍も多く養生についてわかりやすく書かれています。四季の移り代わりは熱・陽/水・陰の2軸の交代である。日本では温暖化で夏冬の2軸につまり陰と陽の両極になっている。秋は内向き下向きに転換する季節そして乾燥に向かう。熱中症は単なる脱水でなく熱にあたる。外に熱を逃がすいかに効率よく逃すか。陰陽のバランスをとる。いかに熱を逃すために汗をかくか。体を冷やすと不快な人も多い。脾胃を冷やすと脾胃は水浸しになる。脾胃を不自然にいじめることになるすると停滞感ちゃっぷちゃっぷになる消化管は通充満と空虚の連続以降による下降そこに間の疏泄がかかわる。胃気の黄濁だけではなく肺の粛降肛門は腎の開閉、食欲の秋ってなんで、降気の好機だそうです。腎陽の支えの支えと肝と脾の連携、そして夏に脾胃は水浸し冷えて気が停滞し胃がもたれている。だからおなかを温めよう、そうしつ加担、理気降気で停滞を改善する。そして最後に夏の名残熱を意識する。わかっているが難しいお話です。そんな時に用いるのが呉茱萸という生薬です。特徴的なのは燥と温そして下降させる。疏肝温胃・温肝燥脾しながら気が上がって下降しない状態に用いる。気鬱を解き肝気を巡らせる。自然界では通常正気はは上行する、上方の邪気を下降性に解消する。上方の気や虚熱を下ろし陽気が下方の腎に届き温腎する。肝経の陽虚・脾腎両虚に用いますが方剤名では呉茱萸湯・温経湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・九味檳榔湯さらには保険適応ではないが延年半夏湯がある。漢方界のポルシェの911に対抗して九味檳榔湯N311は上昇に偏った気の巡りを下げる。呉茱萸の最終目的地が腎だそうです。半夏白朮天麻湯は天麻で引き下ろすが黄耆で気を補う、初秋なら九味檳榔湯そしてもう少し前なら乾姜が入る半夏白朮天麻湯で温めるのがよい。医療用にないが蘇子降気湯もある前胡と陳皮・半夏・厚朴が入っている。蘇子降気湯は六君子湯・半夏厚朴湯・桂枝湯などの方位がある。さらには抑肝散陳皮半夏の方位もある。冬の名残雪ならぬ夏の名残熱をどうさばくか❓桔梗石膏は表層の気の上げ下げ表層の清熱肺の宣さん粛降清熱と気の昇降をするのが桔梗石膏。九味檳榔湯に桔梗石膏で表層で上げ下げそして覚ますとよいペアになるそうです。梔子柏皮湯、山梔子・黄柏は乾性・燥性・下行性が共通です、水を巡らせ下に巡らせる。心(しん)を中心にする上方にある邪が対象うつねつきょ熱湿熱が対象実熱ではない。黄連・黄芩による強い清熱は陰血を停滞させ動きを止めてしまう。脾や4袋が冷やせない人表層の熱だけ取る方剤。穏やかな清熱降気剤で薄荷のように発散させない。表層に向けた穏やかな清熱が共通ですが梔子柏皮湯は水に桔梗石膏は気の昇降に働きます。昨日の兵庫県保険医協会におけるツムラ学術さんのお話もよかったが私にはやっぱり仙頭節があっている。どうも人手不足で水曜日は休診せざる負えないので関西系統中医学講座に復帰したい。