TYROSINE₋KINASE

キナーゼとはリン酸化酵素と学生時代から認識しています。チロシンキナーゼは酵素でありこの酵素はシグナル伝達にかかわっています。癌細胞にはチロシンキナーゼが多数存在しています。癌細胞に特徴的な機構を狙うことによって増殖を抑制する薬が分子標的薬です。アレルギーでも分子標的薬を使います、例えば抗IgE抗体のゾレアも分子標的薬です。TIROSINE-KINASEは細胞増殖のシグナル伝達に関与します。正常細胞より活発に増殖するのが癌細胞、がん細胞は通常みさかいなく増殖していきます。そこで従来の抗癌剤は増殖速度が速い細胞に細胞毒性を有していました。細胞毒性が強く副作用も分子標的薬よりも強かった。癌細胞に特徴的な構造を狙うことによって増殖を抑制する薬として「分子標的薬」があります。特定の分子を標的にします。セツキシマブ®は癌細胞に存在するチロシンキナーゼを阻害すれば細胞の増殖を抑えるようにできます。EGFR(上皮成長因子受容体)というチロシンキナーゼです。Blocking-Antibodyと呼ばれEGFRと結合しシグナル伝達を遮断します。EGFRを阻害するために抗体を用います。癌細胞に存在するチロシンキナーゼ。セツキシマブは大腸がんや頭頸部がん(HEAD&NECK)に有効です。HEAD&NECK(頭頚部)領域においてはEGFRは陽性でも陰性でも用いられます。癌に特徴的な機構を阻害することによって細胞増殖を抑える薬です。セツキシマブはアレルギーの世界でも注目のお薬です。副作用はアルファGALシンドロームです。加齢の魚卵allergyまだに咬傷など密接な関係を持ちます。私も今分子標的薬を毎日2カプセ服用しています。副作用で倦怠感ですぐ寝てしまう、皮膚症状で強いステロイド外用薬を塗っています。頭痛をしばしば経験します。漢方薬を副作用に用いる考えもありますが今は禁じ手としております。三月ごろASTALTが3桁になっておりました。腫瘍から放出されたものと思いますが肝機能異常だと困るので漢方薬は禁じ手にして頭痛は経過観察倦怠感にも補剤は使っておりません。