中医学で月経の出血は大きく分けて二つ。月経前半の出血は排泄すべき経血の調節不足ですから排泄と関係する腎気不固。月経後半まで長引く過多月経はとどめておく機能の失調と考えると脾不統血と考えます。言い換えると排泄の失調は腎気不固になる。中気下陥や血瘀でより一層過多月経が強くなります。血は肝に生殖は腎に,腎陽は女性に大切。増殖は脾と腎陽。心は排卵,肝気を調節。病態のベースは腎、病位は心(しん)、婦人病は肝や腎に目を奪われることが多い。心(しん)は落とし穴です。西洋医学では患者さんは本当のことは言わないから「女性を見たら妊娠と思え」仙頭正四郎先生は関西系統中医学の講演の中で「女性を見たら心(しん)と思え」と講演内でおっしゃっていました。心の薬は生薬はといえばわかりにくいが大もとで操っているのは心です。過多月経は腎気不固や脾不統血と密接に関係する。繰り返しになりますが月経前半の過量出血は排泄に関係する腎気不固、後半まで長引くのは止めておく機能の失調は脾不統血・脾虚で脾気下陥、複雑な病態が関係する。
正常周期の4週に比べて月経周期が伸びて5から6週を超えるものを中医学の用語で稀発月経(経行後期)という。血の不調、衝任の連携不足、月経に至るのに時間がかかるというように理解します。血の不足、運行力としての陽気の不足運行を誘導する気の滞り運行を阻害する痰飲の存在などがかかわります。頻発月経つまり経行前期は頻発月経のことですが24日未満の月経周期が問題になります。卵胞期が短いもの黄体期が短いもの無排卵性のものがあります。虚証は月経血を十分保持できない脾不統血、腎虚による不固のため起こります。実証は月経血を押し出す力が強い状態です。更年期で腎気が乱れる。月経不定期(経行先後無期)は周期が一定しない月経です。更年期で腎気が乱れる。そして肝鬱や心の異常と捉えます。月経不定期(経行後先無定期)は周期が一定しない月経痛は氣血のめぐりが月経以前の痛みは気滞、経後痛は血虚、経中特に前半に血瘀とされる。経後の痛みは血虚。。滞りを起こす原因に目を向けて巡らせるだけではなく活血薬を使う。月経痛では最終的に滞りに目を向け何らかの形で血を巡らせる対応を考慮する必要があります。活血を考えるとき巡りをとどこらせている原因に目をつけることは大切です。気のめぐりの悪さ、熱の不足、質などの障害物、熱ににつまり、気の不足に取る動かすパワー不足などの原因を考えることは重要です。活血に補気理気健脾温陽清熱燥湿化痰に配慮する。