リジュセアミニ点眼液

近視に散瞳することが有効だとして以前から海外では薄いアトロピンの点眼(マイオピン)が普及し個人輸入で一部の眼科で行ってきました。日本では貧富の差が問題になり混合診療は保険診療の療養規則違反になり保険と自費を同一疾患に行うと無診療投薬と同じで医師免許停止になるかもしれない。だから私は低濃度アトロピンは取り扱ってきませんでした。近視という病気にかかわる診療は検査を含めてさらにはコンタクトレンズの定期検査も一切自費にしないといけない。近視とは眼軸長が長い状態です。当然ながらelongationしたものは戻りません。遠視は眼軸長が短い状態です。近視は世界中で増えています。わが国で参天製薬が臨床治験を行い近視抑制点眼液「リジュセアミニ点眼液」が4月21日薬価未収載つまり完全自由診療で発売(上市)されます。ミニとはヒアレインミニ点眼液とかタプロスミニ点眼液とか防腐剤の塩化ベンザルコニウムフリーの衛生的で安全な点眼液ですが注入器加算が月お高くなります。一か月の薬代が4380円程度です。もし院外処方にしたら調剤薬局で30日30本で5950円90日90本で14710円だそうです。近視が進行しやすい10代とか高校卒業までとかずっと自己負担が生じてきます。さらに混合診療になりますので近視に関する一切の診療は子供医療の紙の保険証は使えず無料どころか10割負担の自費になります。たとえばコンタクトレンズの健診など定期受診は高校生まで無料ですがこれまた無料ではなく自費になります。さらには夏ごろクーパービジョンから近視の進行を抑制するコンタクトレンズが登場する予定です。ただ一番有効なのは中国など諸外国で臨床応用されているREDLIGHTという機械のようです。もちろん現存ではハードコンタクトレンズを睡眠時に装着するオルソケラソロジーや遠近両用メガネなども研究中です。京都で開催された眼科診療updateseminerで東京科学大学の大野京子がご講演の最後に質問に対し近視を0にするのではなく-3Dぐらいまでの近視に進行を抑制することを目的としていますとおっしゃっていました。‐3Dとは30cmの近方が裸眼で見えるため老視年齢になると便利です。又黄斑部の出血を起こす病的近視は低濃度アトロピン点眼液では予防できないのではないかとおっしゃっていました。