第5期関西系統中医学講座生薬処方解説編のFig⑤-28-30に防已の解説があり膀胱腎脾経に働き大苦・辛味と記載され下焦の湿熱を去り利湿するのが漢防已、祛風通絡で止痛するのが木防已と記載されている。疎経活血湯・木防已湯にも防已は入っています。日本と中国では漢方薬と言っても生薬の基原植物が異なることが少なくない。防己黄耆湯の防已は漢防已・粉防已が使われるが日本の漢方エキス製剤はみんな青風藤オオツヅラフジです。何故中国の防已が日本に入らなくなっているかといえば1990年代のカーヤという漢方メーカーが起こしたアリストロキア酸腎症の問題が絡んでいるようです。訴訟に発展しカーヤは今はないようです。防已には利水作用と止痛作用があるとされています。防己黄耆湯にも防已は当然オオツヅラフジが使われています。日本には中国産の防已は輸入されていないし日本でも中国でも木防已と漢防已の区別があまりされなくなっている。防已ではなくオオツヅラフジは利尿作用がすくない。防己黄耆湯はOTCで水肥りの漢方とされている。肩太りは一貫堂の防風通聖が頻用されるが黄芩という生薬が入っており無症候の肝機能障害やDRY₋COUGHや高熱が出る間質性肺炎という怖い副作用が起こることがある。そんなに痩せることないし保険診療だし。私が患者さんに処方時最近お伝えするのは3キロやせるところ4キロやせるぐらいと伝えています。それと血液検査を受けるのが条件です。梅雨の猛烈な湿邪で体がだるい日が続きます。クーラーは体を冷やすのでちょっと苦手です。ダニの増殖を防ぐには除湿が大事です。受験生特に予備校時代に梅雨にマイコプラズマに係って咳が止まらなかった経験がある。湿邪は風寒之邪や風熱之邪と結びつきやすい。今はダニアレルギーの方が採血で多く見られる。患者さんが私の処方の漢方薬よりも漢方薬のJPSさんの講演会が毎月あったがお電話して聞いてみようと思ったら電話番号が変わっていた。講演会の案内は郵送いただけることになった。よかった。第6期関西系統中医学講座も4月から再開され6月で3回の講座が終わりました。東京の口座を資料会員で申し込み何回受講しても新鮮でしたがいろいろ新たな発見がいっぱい。枳実は理気薬の中では珍しく冷やす性質があるのになぜか赤で下向きの矢印がある。当帰や川芎は血の生薬ですが実線ではない破線がある。先週の講演資料でいろいろ発見しました。ゆかたまつりはすごい人だった、系統中医学講座の帰り姫路駅からタクシー載るのにしばらく待った。姫路では大変レアなことです。京都なら桜ともみじの時は30分ぐらい京都駅で待つが姫路ではレアです。もうすぐ第7回みちの漢方熟塾です