冷やす漢方薬も大切です

真ん中にあるのがわが母校姫路市立大白書中学校。一学年350人から360人いた。雨が欲しい

自分自身が虚なので特に陽虚なので温める漢方薬を夏でもご処方していることが多い。因時制宜と言って時つまりまわりの温度や湿度で処方を変える患者さんもいるが私自身今も靴下にカイロを張ったりしている。化学療法で冷えるのもあるが心も体も素体が冷えている。開業医は自営業なので本来病気したら終わりのはず。また比叡山で鍛えた声が出なくなっている。昔は比叡山の横川で修業したから声が大きいと言われたが今は患者さんが診察室に入ってこられない。そんな私が処方した漢方薬で何度か妊娠して喜んでいただいてる方もいらっしゃる。そんな患者さんおお一人が私が後鼻漏に出した薬が効かないのでOTCを買われて自ら試してくださった。私が処方していたのは辛温解表薬と平性の理気薬だったがクラシエのOTCを5000円も使って買って試してくださった。答えは辛夷清肺湯はよいが荊芥連翹湯はよくなかった。石膏で冷やすのはよいが三黄で冷やすのはきつかったんでしょうとご説明しました。石膏のほうが三黄よりも浅いところつまり気分の熱を冷まします。と私は理解しています。みんな疲れて冷えている。蓄膿症(マスターコードでは副鼻腔炎)は普段なら葛根湯川芎辛夷(小太郎さんは辛夷川芎)の方も今は辛夷清肺湯で浅いところの熱を冷ます。帯状疱疹やヘルペスそしてメイボ・メバチコが多い。クーラーで冷えている、汗を昔に比べてかかない。体表をクーラーで裏を冷蔵庫の中のもので冷やしている。アイスもよいが冷え性の私は常温のお茶ぐらいにと思う。

暑い日が続きますが温めるのが好きな私は更年期のご婦人に呉茱萸の入った方剤を処方した。暑い暑いと怒られてしまった。系統中医学では呉茱萸は温めるが気が下がると学び多用している。熱いから黄連解毒湯で冷やす処方に戻しました。黄連解毒湯には錠剤・カプセル錠剤があるから何とか誰も飲める。T社でで福原先生の4回シリーズの講演で当帰四逆加呉茱萸生姜湯についてご講演されていましたが当帰四逆加呉茱萸生姜湯の骨格は桂枝湯であると系統中医学講座では耳に胼胝ができるほど強調されている。当帰四逆加呉茱萸生姜湯は桂枝湯の加減法である。当帰四逆湯に呉茱萸・生姜を加えた。桂枝湯に当帰・細辛・木通を加えて当帰四逆湯。冷える頭痛の方に呉茱萸湯を多く処方しているがこれも湿気が多いので利水作用の五苓散や脾胃の虚弱には胃苓湯に変えている。因人制宜人によって薬は変わる。因地制宜つまり住んでいる土地で漢方薬は変わる。そして今は因時制宜暑いからムシムシ暑いから薬が変わる。長期処方を最初から希望する方はうまくいかない。そんな短時間の診療ではひとを見極めることはかなわない。

暑い暑いと言ってクーラー三昧の毎日熱中症予防と言って水分補給の過剰で脾胃虚弱が怖い。前方からのクーラーでドライアイが増悪