アレルギーについて
現代はストレスとアレルギーの時代であるといえます。 急激な環境変化・人間関係・食生活の変化など様々な要因により、数多くのアレルギー疾患が蔓延いたしています。
西川クリニックでは、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎などの症状をガイドラインを第一に漢方薬を併用して治療いたしております。
お悩みの症状などございましたら、是非一度ご相談下さい。
主なアレルギー疾患
漢方薬の併用でステロイド外用薬の減量につとめます。
東西医学の併用で眠気がなく、くしゃみ、鼻水、鼻づまり全てに効く治療を目指します。
舌下免疫療法を多数行っております。
抗アレルギー薬とステロイド点眼薬や、免疫抑制薬の点眼を併用し、すみやかにかゆみや異物感の改善に努めます。
再発時にためにエピペン®を処方しています。蕁麻疹など慢性化した場合に治療に時間がかかります。
ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎
当クリニックでは舌下免疫療法を実施しております。
是非、ご相談ください。
エピペン®の処方について
アナフィラキシーショックのファーストラインのお薬はステロイドではなくエピペン®です。
速効性がありますが20分で効果を失います。
アナフィラキシーショックを疑えば迷わず大腿外側に垂直にうってください。同時に救急車の手配をしてください。
100本処方して使用されるのは1本とされています。
衣服の上からでよいので大腿外側が一番神経や血管を一番避ける安全な部位です。
エピペン®はエピネフリン自己注射器のことです。1899年牛の副腎からアドレナリンを抽出と結晶化に成功し世界初となるホルモン抽出を実現させたのは上中啓三(1876から1960)で兵庫県西宮市出身だそうです。
エピネフリンとアドレナリンはどう違うか。上中啓三に敬意を表する日本ではアドレナリンです。一般名のアドレナリン自己注射器の由来です。
アメリカではほぼ同時期に発見されたことからエピネフリンと呼んでます。
商品名のエピペン®につながっています。
エピペン®はアメリカで作成され日本に輸入されています。
従って1年2ヶ月程度の期間が短い商品になっています。
エピペン®は体重により0.15mgと0.3mgの製剤があります。私はエピペン®発売時群馬大学で行われたアレルギー学会の講習会で登録医になりました。
この時は林野庁の要望で自費診療のお薬として日本に入ってきました。
この間、2010年から保険適応になりました。
アナフィラキシーの原因でもっとも多いのが蜂・食物アレルギー・ロキソニンなどの鎮痛剤や抗生物質です。
ドイツメルク・ファイザーそして今はマイランEPD合同会社が販売しています。
エピペン®について詳しく知りたい方はこちらへ
重症又は最重症スギ花粉症にゾレア
2020年から重症又は最重症のスギ花粉症にバイオ製剤のゾレアが使えるようになりました。
もともと重症気管支喘息の薬として姫路では姫路医療センター呼吸器内科で使われてきたお薬です。
その後じんましんに保険適応を拡大し2020年にスギ花粉症に適応拡大されました。
ゾレアはⅠ型アレルギーの花粉のIgE抗体と肥満細胞の結合をブロックします。
主な副作用は注射部位の発赤腫脹です。
お薬ですからアナフィラキシーショックが起きることはあります。
12歳以上で体重が20から150kg血液中のIgEが30から1500IU/ml抗ヒスタミン薬を服用しても舌下免疫療法をしても無効な方で重症または最重症に基準を満たす方です。
2月からスギ花粉の飛散に向けて月1回または2回75mgから600mg皮下注射します。
ゾレアの投与間隔は体重と血液中のIgE濃度で決まります。
投与量が多いと費用も多くなります。
アレルギー診療「舌下診療法」
アレルギー診療について
舌下免疫療法
舌下免疫療法には姫路市北部では最も早く2014年から取り組んでいます。
最初に発売されたシダキュア冷所保存が必要です。200JAUで維持する安全かつ有効な治療でしたが2021年3月で終了となるため今後は常温保存の舌下錠タイプ、つまりすぐに溶けるラムネのイメージのシダキュアが主流となり2000JAU導入し5000JAUで維持します。
高濃度ですので副作用が増えるかもしれませんが効果も上がる可能性があります。
一生持つ治療ではなく5年たったら一度やめてみて増悪すれば再開する、するとすぐに改善するとされています。スギ花粉は日本固有の花粉症ですから今後の検討が待たれます。
一番のお勧めは妊娠を考えている女性です。妊娠中は抗ヒスタミン薬を服用したくありません。
妊娠中ですがアレルギー学会のスギ花粉症におけるアレルギー免疫療法の手引きや鼻科学会のアレルギー性鼻炎に対する免疫療法の指針には妊娠前から舌下免疫療法を続けてきた場合は継続すると書いてあるが鳥居薬品の添付文章には妊娠したらやめるとの記載がある。改めてほしい。
流れとしましてはまず最初に採血を行い本当にスギ花粉からあるいはダニアレルギーかを調べます。
花粉飛散状況によりますが、5月ごろから始めます。
この時期については気候の影響がございますのでホームページのトップぺージで発表します。
これはゴールデンウイークに東北を旅行してもスギ花粉の飛散が終わっているということを意味します。
ダニは一年中いつでもできますが花粉症の症状が出ている時は控えたほうがよいとされています。
ダニの舌下免疫療法は副反応が80パーセントも見られます。
ダニの舌下免疫療法とスギの舌下免疫療法は6ヶ月ほどあけて併用が可能です。
併用する場合はつまりDualSLITを希望の場合は診察時にご相談ください。
当初は朝と夕の施行をお勧めしていましたが今は5分から10分開けて施行することをお勧めしています。
ダニの芽根紀舌下療法はWHOから2016年に保険適用はわが国ではアレルギー性鼻炎ですが海外ではアレルギーマーチの自然経過を修飾するか旺盛があると評価されています。
気管支喘息の吸入ステロイド治療薬はやめるときどう過敏性更新することが知られています。
WHOの見解書では3から5年の治療が推奨されています。
ダニの舌下免疫療法のワクチンには鳥居薬品の比較的低濃度のミテイキュアと塩野義製薬の高濃度アシテアの二つがあります。
どちらにするかは患者さんご自身に決めて頂いてます。
ダニの舌下免疫療法はひと月の間は落伍者が多数でるのでひと月の間は頻回に受診して服用状態を確認させていただいております。
向精神薬のように長期処方しないことが落伍者を減らす唯一の処方での工夫です。